観念的生活

観念的生活

観念的生活

印象に残ったところクリップ。

漱石が臨終の際に、無意識の口から洩れた言葉が「死んだら困る」

実は、因果律は〜ヒュームの言うように〜未来の予測にまったく役立たない。確かにこれまでは役立ってきたが、それは純粋な偶然であって、これからも役立つという保証はない。未来は完全に開かれているのだ。

ライプニッツ決定論は「オプティミスム」と呼ばれるが、それは次の一見両立しそうもない二つの原理から成り立っている。第一に、各人はそのつど「最善と思われること」を選択すべきであるが、所詮人間の能力は限られているので、その多くは「最善であること」ではない。だが第二に、その間違った選択も含めて、生起した世界は全体として最善であるはずだ。なぜなら、神はこうした個々の人間の選択をも含めて、そのつど最善の世界を選択しているからである。