渋滞学 (新潮選書)作者: 西成活裕出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09/21メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 100回この商品を含むブログ (147件) を見る

第1章 渋滞とは何か
第2章 車の渋滞はなぜ起きるのか
第3章 人の渋滞
第4章 アリの渋滞
第5章 世界は渋滞だらけ
第6章 渋滞学のこれから

渋滞というと自動車のことしか思い浮かばないが、この本は他にも人の渋滞(行列や混雑)、ネットワークの渋滞など、色んな渋滞を扱っています。まさしく「渋滞学」!
「学」という名のついた本&堅そうな表紙から取っつきづらそうですが、全然そんなことはなく、とっても読みやすかった。
第2章では高速道路で渋滞がなぜ起こるのか、走行車線と追い越し車線どっちが得かなど身近な渋滞を例に学問的論述で教えてくれます。そしてその理論は他の色んな渋滞をも解き明かすことができてしまう。

他には待ち行列理論から「リトルの公式」 待ち時間×人の到着率=待ち人数 など、著者に言わせると数学的観点と工学的観点を合わすことなしに渋滞学は語れないようだ。