朝からよしりん

チャンネル変えたらちょうど小林よしのりテレビ朝日スーパーモーニングに出てた。よしりんは漫画の中や朝まで生テレビの人だと思っているので朝のワイドショーにはひどく違和感がある。


今日は話を途中で遮る人がいないのでかなり饒舌、テンション高かった。
内容は以下のようにまとめてくれた人がいたので

280 名前: 文責・名無しさん 投稿日: 04/04/21 09:35 id:l0F2sftz
小林よしのりの、スーパーモーニングでのサヨクメディア批判まとめ

ちょっと前まで日本は人権とヒューマニズムが過剰に大切にされる社会で、
そこに異議が唱えられない程の雰囲気があった。
それが社会の弱者に対してモノを言ってもいいんだといのが反動で出てきた。

先ほどのビデオ(高遠がイラクストリートチルドレンを支援してるビデオ)
を見て、たとえば16歳以上って言うのはイスラムではほとんど大人で、
それを子供って言えるのか、本当のストリートチルドレンなのか。
それを一方的なヒューマニズムの立場で流すとそれに違和感を
持つ人が(ネットなどで)意見を表明してしまう。

自衛隊派遣は国論を二分していたので、人質事件は政治的意図がもの凄く働くことになった。
共産党の人達は人質事件を自衛隊撤退論に重ねてしまい
それに対抗して自己責任論が出てくる中で、人質達は犠牲になってしまった。
左側の人達が撤退論を言い始めた時にこれじゃ世論は逆になってしまうなと思った。
それでこんなこで撤退すべきでは無いという意見の方が強くなってしまった。

いつも国家と言うものを批判するような人達の方が国家には義務があるんだと言っていた。


正直、最近はほとんど漫画読んでないんだけど、よしりんの意見にバランス感覚をみた。
ぼくが思うに、保守という立場で反米のメンタリティーの人がいても、今の政府に批判的でも全然かまわないし、違和感がない。保守は歴史に裏付けられたバランス感覚を大事にするものであって、現政府を保守するものではないのだから。
よって、自衛隊派遣・イラク政策に反対という保守の立場はありうると思う。政府の政策に反対することが左翼の利益と合致してしまうということがあっても。逆に、左翼と結論が同じだからといって思考を停止したり、批判を封じ込めるのはいかがなものかと思う。だから、中にはそういう(よしりんみたいな)人がいたっていい。


番組は人質に対する批判的(自己責任論)意見・同情的意見のFAX・メールの比較をしていたが、そもそも批判的意見は人質本人に対してというよりも人質家族に向けられたものがほとんど(のはず)であるから単純に二つにするのはおかしい。もちろん、これから人質がどんな発言をするかにもよって違うだろうが、解放直後をのぞいて人質本人の口からはいまだ何も語られていないのだから、そんなに批判の目は向けられていない。家族に対する批判を人質に対する批判とすり替えて、批判的意見を言うやつは血も涙も無いやつだとして論じるのは、結論先にありきの本質を見ないお話になってしまう。


森本さんが言っていたように、最初の人質家族の対応が今回の批判の根拠である。人質およびその家族の主張と犯人側の主張が同じ事、さらに左翼陣営の便乗作戦とがうまく重なり合って、自己責任論の主張を逆に声高にさせている。


マスコミは何度も同じシーン(それも外務省の職員を怒鳴りつけてるやつとか)を流してさんざん煽っておいて、それを見た人たちが当然感じるであろう違和感を事件が解決した後に、火消しにかかる。
あのシーンを流しても後で被害者に同情的に報道するから、だから中立の報道姿勢なんだ、とでも言うのだろうか。
今起こっていることを、可能な限り多様な視点で紹介するのが中立的報道なんじゃないの。その日によってあっちだったり、こっちだったりがようするにどちらでもないことが中立じゃないでしょ。