トイレが詰まった。

違うんだぼくじゃない！！前のやつが詰まらせてそのままにしておいて逃げたんだ！
和式便所の水かさが高くなり、足下まで達した瞬間、僕が取った行動は前の人間がつまりを直そうとして置きっぱなしにしておいたゴムのスッポンを使って、被害を最小限に食い止めるべく尻も拭かぬままズッポンバッポンするしかなかった。
前に使った人間(管理人)が、「トイレ詰まってますよ」と書いておけば良かったのだ。なぜぼくがこんなことを・・・。しかも我が脱糞が流れ出ていく・・・。泣きたい。
詰まりは治らなかったが、すこしずつ水位が下がっていき、わたしの汚物も何とか片付けることができた。この間、誰もトイレに入ってこなかったのは幸いだった。必死なぼくの顔と、汚物を見られることがなかったからだ。こんなぼくはなんて運のいいやつ何だろう。